1月21日(火)の夕方、学校近くの三鷹市SUBARU総合スポーツセンターにて、チアダンス部の大会作品発表会が行われました。
この日の目的は、普段の校内練習と雰囲気を変え、大会同様の緊張感の中で演技をすること。
2月1日(土)のUSA大会東京都予選で全国大会の出場権を獲得するため、観客席で本校の生徒やチアダンス部保護者、教職員らが見守る中、本番用の演技を通しで披露しました。
最初に円陣を組むところから始まり、自分の位置について曲の開始を待ちます。
腕を伸ばして間隔を調整する時、最後までメンバー同士で背中をたたき合う姿に、文化祭などで踊る時とは違った空気を感じました。
ジャンプやターンを交えて素早く切り替わっていくフォーメーションに目を奪われていると、途中でひとり、足を引きずって離脱する選手が・・・
ここでいったん曲が止められて仕切り直しとなり、痛みを訴えた選手は脇に避難してアイシングの処置をします。
すぐさま頭に浮かんだのは、校内の活動場所を通る時、踊っている時間より長いのではと思うほど、輪になって丁寧にストレッチをしていた様子でした。
硬い床で休みなく跳ねる負荷が想像でき、唇をかみしめて見守りに転じた選手と、合図があるまで表情を変えずに踊り続けた他の選手の姿を見て、彼女らの強い決意に気づかされた瞬間でした。
見た目の華やかさや明るさが取り上げられることの多いチアダンスですが、そこに至るまでの努力や苦労を乗り越え、観客に精一杯の笑顔を届けるからこそ、「応援」という温かい響きを持つ競技なのですね。
通し練習が終わると、要所要所の細かい調整が始まり、何度も同じメロディを再生して動きを確認します。
「ターンの後の足の向きがそろわない。ヒザとつま先がしっかり前を向くように!」
撮影した映像を見て、自分の感覚と外からの見え方のずれを細かく修正していました。
撤収時間になって片付けが始まると、2階席で我に返ったように立ち上がりはじめる観客の生徒たち。「本番の土曜は授業で観に行けないからな…」という声を上げたのは、サッカー部顧問の呼びかけに応じて訪れた1年生の部員たちでした。彼らも土曜日に試合の遠征が入ることが多く、チアダンス部のパフォーマンスを見て感じるものがあったようです。
「絶対自分に返ってくるから、時間を調整してでも観に来た子は正解だったと思う」と顧問からも声がかかりましたが、既に彼らはチアダンス部のエールをしっかりと受け取っていたのかもしれません。
全国出場をかけた決戦の日に、全員が笑顔で悔いなく踊り切れることを願っています。
今日のチーム大成の拍手を思い出し、最後までがんばってきてください!
(文・写真/企画広報部)