10月12日(土)、福生市で行われた東京都高等学校文化祭演劇部門の地区大会に出場しました。
今回上演したのは、「ポケットのなかのたくさんの『あめだま』」。
受験生が母親や友人と衝突しながらも紆余曲折を経て、自分なりに気持ちの整理をつけるまでを描いた作品です。
そして、これらを演じるのは主に1年生。高校生活にもすっかり馴染んできたこのタイミングで、これまでに自分たちが経験した葛藤や苦悩を振り返り、リアルな感情を乗せて役柄を表現しました。
以下にご紹介するのは、リハーサルから本番までの様子です。
大会では、審査員の方々から「演技がうまい」という講評をいただき、励みになりました。
また、照明や舞台監督など、裏方として全体を支えた2年生の部員たちにも話を聞いてみました。
「毎回賞を獲っている強豪の学校もあり、観客として見ていてとても勉強になる。そういうところは独自の脚本を一場面20人くらいの規模で演じているが、わたしたちは同時に壇上に立てる人数が少なく、できることも限られてくる。
それでも、全体のバランスを見て場面のつなげ方を調整したり、座席からの見え方を意識して人物の存在感を出したり、工夫するところはたくさんある。今のメンバーでできることを探して、これからも頑張りたい。」
・・・昨年から大会経験を積んできた、先輩ならではの視点でコメントしてくれました。
仲間が増えることももちろん期待はするけれど、現メンバーで表現を追求する姿勢は崩さない。
裏方の仕事では、時には小道具を一から作ることもあるといいます。
彼らにとっての演劇は、自分たちの思い描く場面をいかに鮮明に観客と共有できるか、あるものを最大限に使ってどこまでこだわれるか。この2点に尽きるようです。
出場する大会の情報は東京都高校演劇研究会のホームページからも確認できます。
直接観に来てくださる方も、そうでない方も、今後の演劇部への応援をどうぞよろしくお願いいたします。
(文/企画広報部、写真提供/演劇部顧問・演劇部部員)
【おまけ】先月の大成祭で同じ作品を披露した際の様子↓