平成28年度 東京都関東予選報告
≪結果≫

1回戦       vs独協     ○34-17
2回戦       vs都杉並    ○45-6
ベスト16決定戦  vs拓大一    ○22-12
ベスト8決定戦   vs都小岩    ○18-16(ベスト8進出!)
ベスト4決定戦   vs東海大菅生  ×17-21

「リベンジ」

今年の大成高校ハンドボール部の関東予選のテーマはまさに「リベンジ」でした。
夏の私学大会でベスト8に入った本校は秋の大会でも下馬評は高く、上位進出を狙っていました。ところが、2回戦で当たった都小岩にまさかの完敗。

 「一度は本当に自信を失いかけました。」

主将の千葉君は語ります。それでも、自らを信じ、努力を続けた本校ハンドボール部に神様はチャンスをくれました。2月20日抽選会、千葉君が引いてきたのは都小岩のブロックでした。


「神様がもう一度チャレンジしなさいと語りかけてくれているのではないかと思いました。しかも、都小岩戦はホームであるうちの体育館でゲームができる。これはやらなければ男じゃないと思いました。」

本校、都小岩ともに順調に勝ち上がり、迎えた5月3日運命の一戦。
本校体育館にはサッカー部・弓道部など普段ともに切磋琢磨し合う多くの仲間たちが応援に詰めかけてくれました。

 「あんな力強く、勇気づけられた応援は経験がない」

創部以来チームを率いる鳥羽先生ですら驚く、素晴らしいホームの雰囲気の中、チームは躍動します。

前半を7-8のビハインドで折り返したものの、後半森田選手のサイドシュート、松本選手のカットインなどが決まり、ラスト1分を切り、点差は18-16の2点差。最後の都小岩の猛攻をチーム全員で跳ね返し、迎えた歓喜の瞬間、本校生徒たちは涙をこらえることができませんでした。

 「この半年間は本当に苦しかったです...。でも、自分たちのやってきたことに間違いはなかった。そして、何よりも多くの仲間たちの応援が僕たちの背中を押してくれました。本当に感謝しています。」

 そう語る千葉君も試合後は人目もはばからず、泣いていました。

翌日5月4日、明星高校体育館で行われた関東大会出場決定戦・東海大菅生戦も本校ハンドボール部は果敢に挑みました。練習試合でほとんど勝ったことがない東海大菅生を相手に、前半は8-7で折り返す健闘を見せたものの、後半は相手エースを封じることができず、結果17-21の逆転負けを喫してしまいました。

あと一歩のところで夢である関東大会出場を逃した生徒たちは、やはり明星高校体育館で人目もはばからず大粒の涙を流していました。しかし、主将の千葉君はそんな仲間たちに語りかけました。

「顔を上げよう。胸を張ろう。全員素人でもここまでやって来られた自分たちを褒めてあげよう。そして、もう一度このチームで、インターハイ予選でベスト4に挑戦しよう。」

5月7日(土)放課後の体育館に、6月11日(土)に向えるインターハイ予選初戦に向けて走り出した本校ハンドボール部の声が響き渡っていました。

「リベンジ」。

もう一度、ベスト4に挑戦するために...。

やはり、大成高校ハンドボール部には逆境がよく似合う。雑草軍団の最後の勝負を、どうぞご期待ください。