平成28年度 東京都私学大会 報告
≪結果≫
2回戦 vs 城西大城西 ○14-9
ベスト8決定戦 vs 創価 ○18-9
ベスト4決定戦 vs 日体荏原 ○17-9
(ベスト4進出 大会は雨天の予定のためここで打ち切り。優秀校選出)
「このまま終わっていいのか?」
2回戦が終わり、新チームの主将はチームを叱責していた。
第5シードとして登場した新チームの初戦、城西大城西との試合は経験のなさを露呈する試合であった。
ちぐはぐな攻撃、足が動かないDEF。しかし、何よりも情けなかったのは劣勢に立たされた時に鼓舞する者もそこには居なかったこと。
「戦う気持ちに欠けていました。何よりも絶対に勝つという気持ちが足りなかったです。本当に情けない。」
試合後、主将はそう語ってくれました。
しかし、そんな主将の熱い想いはチームメイトに届きます。この夏、苦しい時も辛い時も共に乗り越えてきた仲間がそんな主将の熱い想いに応えないはずはありません。チームはそこから甦りました。
迎えたベスト4決定戦。相手は第4シードである日体荏原。奇しくも昨年度のこの大会で先輩たちが負けた相手です。燃えない理由はありませんでした。チームは躍動します。アクティブなDEFから次々と速攻を繰り出す本校に相手は翻弄されます。終わってみれば、第4シード相手に8点差をつけ、初のベスト4へ進出を果たしました。
「日体荏原に勝てたことは自信になりました。けど...、そこまでがあまりにも悪すぎでした。秋はこれでは勝てないと思います。もう一度、チーム全員で走りなおします。」
目標が高いからこそ、現状に満足はしない。
翌日、すでに秋の大会を見据え、走り始めた本校ハンドボール部。
「今年こそ...。」
夢まだ半ば。彼らは、ここからどんな「物語」を紡いでくれるのか...。