第38回 全国選抜高校テニス大会が平成28年3月20日~26日の期間、福岡県福岡市 博多の森テニス競技場にて行われました。大成高校テニス部男子は昨年11月の東京都大会に優勝し、続く12月の関東大会で団体優勝を果たし、関東地区(1位)代表になりました。特に関東大会では決勝戦にて神奈川県代表の湘南工大附に4-1と勝ち関東大会を制しました。勢いに乗る大成高校は今大会優勝候補として全国制覇を目指して福岡入りをしました。試合は2回戦からですが、どの試合も強豪校との対戦となり、2回戦は法政二を破った関東3位の学館浦安との試合。選手は大会初戦ということもあり慎重な試合運びとなるものの4勝1敗で乗り切ると、2日目の3回戦が九州地区(2位)代表の大分舞鶴、4回戦が夏のインターハイ団体優勝校の近畿地区(2位)代表の西宮甲英との試合でした。特に西宮甲英戦は接戦となり準々決勝一番の熱戦を繰り広げました。夏・春の連覇がかかる西宮甲英は近畿地区大会では第1シードながら、相生学院に競り負け今大会はノーシードでした。試合前の抽選会場では西宮甲英がどこの学校と対戦するのかで話題になっており、大成高校の山に入ったときには会場にどよめきを呼んでいました。いわゆる台風の目としての存在です。この試合はS1野田選手、D1坂野・武藤選手組、S2田形選手、D2ディサナヤカ・大石選手組、S3早野選手を起用。特にD2は結果スコアが8-5ですが、スコア以上に手に汗握る試合展開に会場内も緊張感が漂っていました。2勝2敗で迎えた5試合目に登場した早野選手はフォアハンドからの逆クロスで何本もエースを奪い、その気迫で相手選手を圧倒しました。結果8-0で勝利し3-2で西宮甲英を下し準決勝へコマを進めました。準決勝では高松北に勝ったテニス界の名門柳川高校との対戦。渡辺監督もこの一戦には並々ならぬ意気込みで入り、決勝へコマを進めるための準備をしてきました。今まで練習してきたすべてを出し切るべく、S1坂野選手、D1野田・ディサナヤカ選手組、S2武藤選手、D2大石・早野選手組、S3田形選手を起用。試合はS1,D1,S2と同時に3試合を3面展開で行い、初めにS1が4-6、6-7(4)で敗退。次にS2が6-7(1)、6-1、6-2で勝利。ここで1勝1敗となる。D1が3-6、7-6(1)、4-6で敗退したもののS3が6-0、6-3で勝利し2勝2敗となる。最後はD2の試合となり、ファーストセットを2-6で落し、セカンドセットも2-5でダウン。しかしながら、大石部長と昨日のヒーロー早野選手が、何回もマッチポイントを握られながらも凌ぎ、挽回してセカンドセットをタイブレークの末7-6(4)で奪い返し1セットオール。どちらが勝つかわからない展開になった。会場にはたくさんの観客が押し寄せ試合を見守ります。同じ関東代表校の立教新座高校の生徒たちも友情応援で大成高校に入り、地元福岡の応援に負けない。一進一退を繰り返すも、徐々に柳川がリード。最後まで勝利を信じ、一体となっての声援。しかしながら、自力に勝る柳川がファイナルセットを3-6で取り、大成の敗退が決まった。ここに5時間半の激闘が終わった。選手・監督はもちろん声援を送る父母や先生方、友情応援をしていただいた皆様、会場外(東京)で応援していただいた皆様、大会運営スタッフの皆様に感謝しつつ、高校生の今後の活躍に大いに期待したいと思います。すばらしい、感動ある試合をありがとう!
以下、結果を示します。
  1回戦   シード              他多数
☆ 2回戦   大成 4-1 学館浦安   他多数
☆ 3回戦   大成 3-1 大分舞鶴   他多数
☆ 4回戦   大成 3-2 西宮甲英   他3試合  ☆柳川 3-0 高松北 、 ☆湘南工大附 3-1 清風 、 ☆相生学院 3-1 名経大市
★ 準決勝戦 大成 2-3 柳川      他1試合  ☆湘南工大附 3-2 相生学院   決勝戦 ☆湘南工大附 3-2 柳川
   以上の結果、大成高等学校 テニス部(男子)は全国3位入賞となりました。