2024年最後の練習日となった12月26日(木)、卓球部ではホワイエ(体育館B1Fフロア)の大掃除を実施しました。
毎年この時期は冬期講習と重なるため、部活が午前の時は人数も少なめですが、午後ならその心配もいりません。人海戦術で奥の倉庫前に集まり、まずは物品の整理整頓からスタートしました。



ここでは活動場所を共有している弓道部さんと事前に打ち合わせをし、午前中に用具をすべて外に出してもらっていました。掃除を引き継いだ卓球部の仕事は、用具を分別して捨てられるものを捨て、残すものを綺麗にしてからしまいなおすこと。卓球に関係ないものも含めて、倉庫には壊れた用具や使わなくなったものがたくさん。とりあえずの仮保管で年月が経っていたものを1つ1つ検分し、体育科にも確認しながら廃棄物をまとめると、ごみ袋はすぐにいっぱいになりました。
掃除と聞いて最初は渋い顔をしていた部員たちも、貸出用ラケットを出すたびに気になっていた倉庫が片付くと、ひと仕事を終えてスッキリした顔に。その勢いで次に始まったのは、壁の穴に入ったボールの救出作業でした。
これも実は数日前の練習中、部員の打った球がたまたま間接照明の穴に吸い込まれ、取ろうとして覗き込んだ時に見つかったものでした。教室から机を借りてきて穴の中に手を伸ばすと、ルールが変わる前の小さめボールや、オレンジ色のセルロイド球もいくつか出てきました。もちろん残すのは現行サイズのプラスチック球のみですが、お宝探しのように楽しんでいる姿は微笑ましいものでした。


救出したボールは台上を跳ねる音で割れていないかを確認し、湿らせた雑巾で汚れを落としてからボールケースに加えました。
最後は、掃除といえばの名物イベント「雑巾がけレース」です。人数が多いので何回戦かに分けると、両側に野次馬が自然発生し、大盛り上がりで拭き掃除は終了。このあと、大量のぞうきんを洗って校舎のベランダに干し、卓球部の最後の活動も終わりました。


ラケット1本で始められる卓球部は、用具一式を買いそろえる必要がある競技に比べると、とてもリーズナブルな運動部です。公式戦の参加費や練習用のボール代は学校予算から出されるため、ユニフォームを揃えたり、高体連に選手登録をしたりと細かい出費はあっても、長らく部費を集めずに活動ができています。
恵まれた環境だとモノの価値にも意識が向かなくなりがちですが、こうした掃除を通して、借りている場所や使っている用具に目を向け、改めてモノを大事にする意識を思い出してもらいたいなと思います。

今後の卓球部の活動にも、あたたかい応援をよろしくお願いいたします。