初戦の相手は磐城高校(福島)の種田さん。
ゲームは相手サーブから始まった。
1ゲーム目・2ゲーム目はお互いにブレイクして始まる。
3ゲーム目から鈴木が魅せる。
相手が触れないショットをストレートに打ち0-15。
その後も各ゲーム1ポイントずつしか相手に取らせないゲームが5ゲーム目まで続く。
4-1で迎えた第6ゲーム。
鈴木のサーブで始まるこのゲームは積極的にサーブで攻め、
なんと1ポイントも取らせずキープする。5-1。
このままいけると本人も会場全体も思っただろう。

しかしここはインターハイ。
このままで終わらせるような相手ではない。
次の第7ゲームを、逆に鈴木に1ポイントも取らせずにキープし、流れを徐々に取り戻す。
鈴木は第9ゲーム目に1ゲーム取るが、相手に押され6-5で11ゲーム目を終える。
鈴木はあと2ゲーム。
相手はあと3ゲーム。
次のゲーム、どちらが取るか。
迎える第12ゲーム目。
サーブは鈴木。
力が入り、1ポイント取られる。0-15。
ここで取られると、一気にやられるかもしれない。
「絶対にこのゲームを取る」という強い気持ちをボールに込める。
1ポイント返し15-15。
この勢いで一気に3連続ポイント。

このゲームを制した。
続く第13ゲーム。
このゲームをとれば、勝利である。
当然力が入る場面だが、最後まで力強いテニスでこのゲームを取り、見事初戦突破を果たした!

続く2回戦では柳川高校(福岡)の草野さんと対戦。
初戦の勢いのまま勝ってほしいところではあったが、残念ながら1-8で負けてしまい、2回戦突破とはならなかった。

しかし鈴木は最後まで自分らしいテニスを貫いた。
その姿勢は、将来インターハイを目指す他の部員達の活力になっていくだろう。