11月に入り、大成高校の中庭の木々が少しずつ色づき始め、秋が深まってきました。
秋といえば、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋など、
多岐にわたって私たちを楽しませてくれる、そんな季節です。
11月7日、年一度の大成高校芸術鑑賞会が八王子オリンパスホールで行われました。
鑑賞したのは、小川洋子原作の「博士の愛した数式」。
以前、映画化もされている、有名な作品です。
公演が始まると、すぐに劇の世界観に引き込まれていきます。
昔の事故の影響で新しい記憶が80分しか持たない博士と
10歳の息子を持つ、家政婦をする母の物語。
心温まる、歓びに溢れたストーリーの中に、どこか悲しみを感じる、素敵な作品でした。
最後には、今日公演いただいた方々に感謝の気持ちを込めて、花束を贈呈しました。
この作品を通じて、生徒たちはどのようなことを感じ取ったのでしょうか。
次の日、教室をのぞいてみると、
『最後の数式には、どんな想いがあったんだろう。』
『友愛数ってスゴイね、初めて知った!』
など、沢山の声が聴こえてきました。
大成生の会話の中心には、「博士の愛した数式」がありました。
今年の芸術鑑賞会が、生徒の心に残るものになれば、嬉しいと思っています。