始まりはいつも雨...。
3月7日(木)大成高校では、別れを惜しむかのような「涙雨」が朝から降っていました。
実は今年度の卒業生の行事ごとでは、いつも「雨」でした。
1年生の校外学習は、土砂降り...。
2年生の沖縄修学旅行も、初日は大雨...。
3年生の体育祭も、雨で延期...。
「やっぱり、卒業式も雨か...。」
卒業生も、送り出す先生方もそんな想いだったのかもしれません。
しかし、私たちは知っていました。
「止まない雨はない」
そう、いつもそんな雨の後には、
いつも素晴らしい思い出があったことを知っていました。
クラスの仲が深まり、本当の意味で大成生としての高校生活を切った校外学習。
2日目以降は、沖縄の青い空と海に触れ合い、一生の思い出となった修学旅行。
予備日に振り替え、力の限りに青春を駆け抜けた体育祭。
卒業生の高校生活はいつも「雨のち晴れ」だったのかもしれません。
厳粛な卒業式が終わり、体育館を去る卒業生の目にも、その卒業生を送り出す先生方の目にも涙が溢れていました。
教室での最後のHRでも、その涙は止まりませんでした。
しかし...、
全てが終わった後、クラスメイトと満面の笑みを写真を撮り合うその輪には、卒業生たちの最高の笑顔が咲いていました。
...やっぱり彼らは笑顔がよく似合う。
「笑顔」で去っていく卒業生たちの背中に、「頑張れ」と音にならない声をかけ、今日一日が終わりました。
学校を出るときにはすでに夜でした。
空には卒業生たちの未来を照らすがごとく、星が瞬いてました。