11月20日(水)、J:COMホール八王子にて芸術鑑賞会を開催しました。

今年度は、難病を克服して7本指で再起を果たした世界的なピアニスト・西川悟平さんをお招きし、トーク&ピアノコンサートをしていただきました。

 

 

単身でニューヨークの音楽界に飛び込んだきっかけや、動かせる指が減っても弾き続ける勇気をくれた子供たちのこと。場面ごとに印象に残っているという思い出の曲を弾きながら、ご自身の来歴やこれまで出会った様々な人々とのご縁を聴かせてくれました。

 

 

初対面の人の誕生日を祝った話の後に、「11月生まれの人立って!」と呼び掛けてバースデーソングを弾くなど、会場を盛り上げることも忘れない西川さん。今回、ピアノの合間にいろいろな話を聴かせてくれたのは、自らの体験をもとに確信した「魔法のかけ方」を生徒たちに伝えるためでした。

【西川流・夢を叶えるための魔法のかけ方】

①叶ったその後をイメージする

②言葉にして周りの人に伝える

③少しずつでもいいからコツコツ続ける

 

高校生になってからピアノを始めた西川さんがここまで昇りつめたのは、自分で自分の未来を信じ、努力を続けてきたからだそうです。不可能に思えるような夢でも、信じた先の10年後、20年後には、想像もしなかった世界が待っているのかもしれません。

 

そんな西川さんが自身の後悔を振り返って最後に教えてくれたのは、「夢を謙遜しないこと」。

夢や希望を語るとき、なんとなく気恥ずかしくて、あるいは卑下して、控えめに言ってしまう。気持ちはわかるが、自信をもって宣言しないとダメだよ・・・

世界を相手に夢を発信し続ける西川さんならではの、実体験に基づいた説得力あるお話でした。

 

 

その熱量に触発されたのか、最後の質問コーナーでは次々と手が挙がり、予定していた時間を少し延長する形で1人1人の問いに答えていただきました。

ずっと続けてきたサッカーを大学で辞めようか悩んでいる。卒業したら演技やお芝居の道に行きたい。等々

新しい世界に飛び込んで今をつかんだ西川さんに背中を押してもらった生徒たちが何人もいました。

 

 

このたびは、貴重なお話と素敵な演奏をありがとうございました!