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 近代日本教育の先覚者として名高い、杉浦鋼太郎先生【1858年(安政5年)~1942年(昭和17年)】は、1888年(明治21年)大成学館を創設、そして1897年(明治30年)「大成学館尋常中学」として設立認可されました。当時、神田三崎町にあった校舎は、戦後の1946年(昭和21年)に現在地に移転いたしました。昨年、創立120周年を迎えました。120年の間に、幾多の困難を乗り越えて、現在の地元に根付いた大成高等学校があります。

 卒業生31,225名が国内外で活躍されていることは学園の誇りです。生徒たちが安心して学び、部活動などの学園生活を送れますよう、時代の変化にともなった環境を整備していこうと思っています。

 校名の由来である「大器晩成」建学の精神を継承すると共に、更なる学園の発展の為に、教職員・在校生・保護者・同窓会・学校法人役員は協調性を発揮して、近隣地域の皆様のご理解とご協力を得て、歴史を積み重ねていきたいと考えています。

大成学園 理事長 覚本 雅治

大成学園 理事長 覚本 雅治

121周年を迎えても変わらぬ想い 大成高等学校 校長   岡田 政雄

 大成高等学校の歴史は古く、優に一世紀を超える伝統校です。創立当時から神田三崎町にあった校舎や記録は1923年9月1日の関東大震災による火災により、施設、設備、書類の多くを消失させました。また、1945年の戦災の影響もあり、戦後現在の三鷹に校舎を移しました。したがって、創立者の想いを受け継ぐ志はあるものの、創立当初の記録はほとんど残っておらず、関東大震災以降の記録しかありません。特に私立学校の特徴である建学の精神は創立者の杉浦鋼太郎氏の足跡を辿ることと、校名由来の「大器晩成」やその後の諸先輩方の残された記録から類推するしかないのです。しかしながら、学校は時代と共に移り変わり、教育内容も変化していくものです。

 

 生徒にとって、学校生活が人生の分岐点となることは決して珍しいことではありません。人と人との出会いも、ご自身の一生に関わる場合もあります。人生のあらゆる場面で学校生活が各自の原点とるような教育を施したいと思います。他者を支えたり、他者から支えられたりする中で、大きく成長し、学校で日々培った力を将来に渡り役立てられるように教育したい。

   

 そのためには、第一にしっかりと学習に取り組み基礎学力を向上させることです。それは考える力を養う大切なステップなのです。日々の生活では楽しいことだけではなく、時として落ち込むとき、悩むときもあるでしょう。そういった時こそ、仲間と共に前進するための知恵を出し合い、目の前に生じた困難を打開することが大事です。生じた問題を解決した先には、勇気や自信を増し、仲間と喜びを分かちながら大きく変化した自己があるはずです。また、課外活動や行事では、クラスや学年の枠を越えて、楽しみながら行動する。大事なことはコミュニケーションを通して意思疎通を図り、先輩の経験から学び、後輩への継承を進めることで、達成感や連帯感による絆が深まります。このように、大きな意味で、問題解決力を高め、生きる力を強く持つことが、その後の人生を変えていくものだと思います。

   

 これらに相乗効果をもたらす学校教育は、「学んだことを活かすための知力を育て、人としての徳を重んじる雰囲気がある学び舎」にあります。1897年以来大成高校に根付いた「大器晩成」は、まさに学校目標「Opening minds , opening futures!」の教育理念の下、教職員・PTA並びに地域の方々・学校関連の方々との連携を深めながら一枚岩となり、教育を遂行していきます。

 

 平成30年4月9日、第122回入学式を挙行し、新たに490名の入学生を迎えました。その式辞の話の中の一つに、歌手BEGINさんが作詞した「島人ぬ宝」の一節になぞらえた、大成高校の教育の想いについての話をしました。
 その言葉は『いつの日か、君たちがこの学校を離れてくその日まで、大切なものをもっと深く知ってもらいたい。それが大成生の宝となるように願い育てる。』です。つまり、大切なことは知識を吸収し、考えを発信することだけではなく、人の温もりの有り難さや願いを感じ取れるようにすることである。人は一人では決して生きていけないものだから。常に「感謝」の精神を持てるよう、自然に感謝できる心、人に感謝できる心を養っていただきたく思います。それは、皆さんに幸せな人生を送って頂きたいからです。
 2018年度も全校生徒1398名の力を結集し、122年目のTAISEIを築きましょう!